9月30日台風が来る予測のなか、湘南市民コール・金沢カペラ合唱団の
合同演奏会にご来場いただき、本当にありがとうございました。
多くのお客様にもご心配をおかけしたことと思いますが、天気も演奏会の間は
思いのほか悪くなく、無事開演することができました。
20時に、JRが全面運休するとの発表があり、金沢の皆さんが帰宅できるのか
大変心配でしたが、予約した新幹線が動くことがきまり、無事帰宅できたそうです。
さて、演奏はいかがでしたでしょうか。
ピアノはべーゼンドルファーで、ブラームスを弾きたいとのピアニストたちの
気持ちは伝わったでしょうか。
湘南市民コールのブラームスは「愛の歌」でしたが、浅井先生の安定した伸び
やかな低音部と、川添さんのキラキラした高音部のあやとりのような演奏に
歌う側もとても楽しく歌うことができました。
金沢カペラさんのブラームスは、主要男声メンバーが、急に来られなくなり、
心配しましたが、女声の美しい声が映えるようなきれいな男声の発声で
とても素敵でした。
そして、五木寛之作品の2曲。
北の大地の哀愁、故郷の想い、家族との愛、忘れてはいけない日本人の魂の
詩であったと思います。
私は、「春を待つ」で、本人は決して語ることはなかったですが、シベリアに抑留
された父の気持ちを想い、歌えなくなることがありました。
まだ、50年近く解決しない北の抑留のことも、決して忘れてはいけないことです。
最後のアンコールの2曲も、関屋晋先生の思い出が溢れすような「小さな空」、
瀬戸内寂聴さんの「寂庵の祈り」と最後まで心に残る演奏会となりました。
全ては、鎌倉芸術館に足を運んでくださった皆様がいてくださったおかげと、
心より、深く感謝申し上げます。
来年は、9月14日(土)に藤沢市民会館で第63回定期演奏会を開催いたします。
ぜひお楽しみに。
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いよいよ9月30日に、鎌倉芸術館で湘南市民コールと金沢カペラ合唱団
との合同演奏会を開催します。
金沢カペラ合唱団は、10年前に藤沢にお招きして一緒に演奏して以来、
大分時間が経ちましたが、昨年6月に金沢で共演し、大変楽しい時間を
過ごすことができました。
関屋晋が繋いでくれた二つの合唱団は、仲間であることが歌ってみると
良くわかります。
今回、二つのブラームスの曲、二つの五木寛之作品が選曲されました。
湘南市民コールが演奏するLiebesliederは、実は二人のピアニストが
やりたいと言い、清水先生が了解した曲です。
昨年の定演の時、ピアニストたちの楽屋で、翌年予約できた鎌倉芸術館
には、ピアノがスタインウェイとベーゼンドルファーの2種類があるが、
どちらが弾きたいかを二人のピアニストに聞きました。
川添さんより、ベーゼンドルファーでブラームスが弾きたい。「愛のワルツ」
が弾きたいと言われ、浅井先生は、あれは連弾だから一緒に弾ける!
と盛り上がってしまい、清水先生に、そう言っていますよ・・・、と伝えたら
「良いじゃない」との話になり、結局それで決まりました。
ピアニストが演奏曲を決めたのは、私も永く歌っていますが、初めてですね。
一方、五木寛之先生の作品には、北に抑留され、家族と引き離された人の
悲しみを歌ったものがあります。
私にとっては、終戦後、シベリアで2年抑留された父のことが重なり、
大変重い気持ちになります。
皆さんにはどう伝わるのか・・・
さあ、金沢カペラ合唱団の皆さんと、一緒に歌えることを感謝して
楽しみたいと思います。
9月16日
台風が近づいてきたことで、あいにくの天候の中、湘南市民コール第62回定期
演奏会に多くのご来場をいただき、本当にありがとうございました。
今回も昨年に引き続き、子供たちとのステージを持つことができました。
きっかけは、今年の5月の連休に、全日本合唱連盟の講習会が神奈川県立音楽
堂で開催されるに当たり、清水敬一先生が講師として招かれ、三善晃編曲による
「日本の四季」~瀧廉太郎唱歌集~をテキストで演奏する、 と
神奈川県合唱連盟の昨年の総会で松村努理事長から言われたことで清水先生
に相談したことからです。
この曲は、子供たちと大人が一緒に歌える数少ない曲集の一つとして親しまれて
いるものの、演奏する機会は少なく、湘南市民コールは2000年に藤沢ジュニアと
鵠沼ジュニアにお願いして全曲演奏したことがあります。
この時は、藤沢の合唱連盟でもジュニアの育成に苦労していることを故関屋晋
先生にお話ししたら、定演で「日本の四季」をやろうと言ってくださったことが
発端でした。
今年5月の合唱連盟の講習会(コーラス・ワークショップ)にも出演し、藤沢の
子供たちも誘って一緒に歌いましたが、せっかく練習した曲を、1回だけ、
しかも一部分だけではもったいなく、定期演奏会でも歌いましょう!ということ
になりましたが、それからが大変でした。
中学の合唱部が出演できないため、ジュニアの人数が足りません。
これを救ってくれたのが、今年藤沢市合唱連盟に加盟してくれたバンビーノ・
バンビーナと平塚少年少女合唱団です。
バンビーノ・バンビーナは、大人の合唱団(コールピッコロ)が先にできて、
子供たちも歌わせたいとの母親の前向きな気持ちから結成された子供合唱団
です。本当に良かった(^^)v
子供たちとの練習は、毎回楽しいものでした。今回、昨年共演してくれた中学校
は、文化祭と重なり、残念ながら出演できないため、ジュニア合唱団だけとなり、
年長さんから中学3年生まで、5団体のジュニアコーラスが集まってくれました。
何せ、年長さんから小学校低学年が多いものですから、大人が笑えない清水
先生の冗談にも、キャハハ!と笑ってくれ、かわいくて可愛くて・・・、ホントに
楽しい練習でした。本番は40人も出てくれました。
小さな声も、恥ずかしさがなくなって歌えるようになってからは、次第に大きく
なり、最後は、声が一つになり大きな声で歌ってくれました。
嬉しかったなぁ!!!
それぞれのジュニア団体は、毎週練習しているところから、月に1回だけのところ
まで色々な合唱団でしたが、先生の努力ですね、最後は暗譜までしてくれました。
先生方、本当にありがとうございました。
今回の曲の構成は、全て清水敬一先生の提案でした。湘南市民コールとしては
初めての出会いである松本望さんの曲、松原混声とは良く演奏している新実
徳英先生の曲、それとMemleyの複雑なハーモニー。
松本さんの「歌が生まれるとき」はテンポと言葉割が本当に新鮮でした。
新実先生の「死者の贈り物Ⅱ」は重いテーマでしたが、歌い終わった後、何とも
言えないような、しかしすっきりした気持ちにさせてくれました。
でも、何といっても主役は子供たちですね。
アンコールで歌った「夕焼小焼」は、忘れがたい曲になりました。
10年後に、あの時、一緒に歌っていました。と言って、湘南市民コールに来て
くれたらどんなに素敵でしょうね、そんなことを想像しています。
記事を書くのが遅れましたが、2年ぶりに佐渡裕さんに会いました。
前回は、ケルン放送管弦楽団との第九公演でした。
久しぶりの佐渡さんは、ちょっとフクヨカになっていました。
藤沢市民会館に、東京フィルとのコンサートでチャイコの5番とラフマニノフの
ピアコンを演奏されたのですが、いかにもという演奏で、素晴らしかったです。
関屋晋先生が、毎年湘南市民コールの定期演奏会で使っていた楽屋ですよ
とお教えしたら、感慨深けでした。
関屋先生とのお別れはもう12年前になりますが、広島、長崎の当時のコンサート
のことを話し合ったのが、この日の思い出となりました。
ぜひ、佐渡さんには藤沢で私たちとのコンサートに来てほしいですね。
9月10日に開催した、湘南市民コール第61回定期演奏会には、
多くの方々にご来場いただき、誠にありがとうございました。
この演奏会には、ご多忙の中、「青春」を作曲された野田暉行先生、
「アニソン・オールディーズ」を編曲し、「ゆずり葉の木の下で」を
作曲された信長貴富先生にもご来場いただき、演奏を聴いていただ
けたことは、歌を歌う者にとって、何よりの喜びです。
今回のプログラムを清水先生と考えていく中で、「ゆずり葉の木の下で」
を藤沢の子供たちとどうしても歌いたいとお願いし、藤沢の中学と
ジュニアの合唱指導者の皆さんのご協力でこの曲を演奏することが
実現いたしました。しかも、ピアノは初演の浅井道子さんです。
実はこの曲は、男声合唱もあり、清水 昭先生の指揮で男声合唱と子供
たちの演奏を聴く機会があったのですが、男声に違和感を感じ(笑)、
この曲は、藤沢の子供たちと市民コール(パパとママ)、つまり混声で
やりたい・・・、とその場にいらした信長先生にも宣言し、清水敬一先生
にもお話しして演奏することになったものです。
しかし、藤沢でも子供の団体の維持が難しくなっていく中、先生が頑張って
いる中学校合唱部に期待してのことでしたが、なんと、演奏会の時期は
試験中とのことで、出演したくても2年生以上は出演できない・・・、
ことが分かり、ジュニア団体に頼らざるを得なくなりました。
しかし、この曲がいかに素晴らしい曲かを理解いただき、神田敬子先生はじめ、
ジュニアの皆さんが一生懸命になってくださったし、中学1年生が、予想を
超えて集まってくださいました。
湘南市民コールの都合で、夜の練習もあり、練習の都度、先生方や父兄の引率
という、大変なご苦労を強いることになってしまいました。
先生方には、本当に深く御礼申し上げます。
子供たちは、最初のころは中々歌いだす勇気がなく、小さな声なのですが、
練習を重ねる度に、声が大きくなってきて、最初音も取れなかったアルト
パートも乱れることなく一緒に歌ってくれるようになり、その姿に毎回
感動していました。
こんな素晴らしい曲を、歌いたくても歌えなかった子がいたのに、
これで終わらせたくない!!!と思い、来期の藤沢市合唱連盟の企画で
再演することを考えています。
信長先生に、この素晴らしい曲は全国でたくさん歌われているのでしょうね、
とお聞きしたら、なかなか一緒に歌ってくれる子供たちを集めるのが難しい
らしく、意外と演奏の機会が少ないとおっしゃっていました。
また、1団体の優秀な子供合唱団と演奏するのではなく、藤沢では、その地域
の子供達が、寄り添って一緒に歌う姿に、信長先生も感動してくださいました。
子供と大人が一緒に歌う曲は、本当に少ないのです。もう16年前になりますが、
これも関屋先生にお願いし、ぜひやろうと言ってくださり、実現したのが、
三善 晃先生の「日本の四季」を藤沢ジュニア、鵠沼ジュニアの2団体に
出演していただき一緒に歌いましたが、この曲ですら、児童合唱あり、
大人の合唱ありで、全部が一緒に歌う曲ではありませんでした。
そういう、一緒に歌える機会の少ない曲ですが、子供たちも本当に一生懸命
歌ってくれました。皆ありがとう!
さて、話を戻します。
野田暉行先生の「青春」は、35年前になります。湘南市民コールと
松原混声とで初演した曲ですが、残念ながら再演の機会がなく、
現在に至りました。
蓬萊泰三先生の詩は、京浜工業地帯の光化学スモッグの街で育ち、
また友や母を亡くした年代となった私にとって、まさに照らし
合わせることができ、身につまされる詩です。初めて歌った
時とは、明らかに感情が違ってきました。
私も途中で歌えなくなりそうでしたが、客席でも泣かれていた人が
いたと聞き、この詩や曲の力を感じました。
最後にアニソンのことです。
楽譜を受け取った日から、なんとすごく、、、楽しい、、、曲だろう
と思っていましたが、イヤ~、暗譜泣かせの曲でした・・・。
1番と2番のパターンがみんな細かく違ってるし、覚えにくい
リズムパートが多くて泣かされましたー!
信長先生に、思わず、ルーラララ、ルルルラー、て書かかないでよ、
ラだけでいいでしょう!と言ってしまいました。
でも、ルとラの組み方がリズミックで浮き立って良いのですよね~!
長々と失礼しました。本当に、名曲との出会いを感じ、その曲の持つ力
を感じた演奏会でした。
お客さまはもちろん、関係者全員に感謝です。
本当にありがとうございました。